BAWS
BELIUS APPLIED WEAPON SYSTEMS
BAWSは、ゲーム『アーマード・コアⅥ ファイアーズ・オブ・ルビコン』に登場する架空の企業である。
組織概要
正式名称は「べリウス応用兵器技術」。各単語の頭文字を繋げて「ボウズ(ボーズ)」と読む。
辺境の開発惑星・ルビコン3を擁するルビコン星系の軍需企業。「べリウス」の名の通り、本拠地はルビコン3のべリウス地方に位置する。信頼性に優れた戦闘MT・ガードメカの製造に定評があるほか、旧式化して久しいがACパーツの製造も行っている。
ロクな設定が公開されていないため、創業したのが「アイビスの火」以前か以降かは不明。同社のACは「MTから派生した最初期のAC」であり、ルビコンの各地にその残骸が転がっていることからすると、かなり長期にわたって経営を続けているものと思われる。「アイビスの火」以前の会社だとすると、最盛期には現在と比べ物にならない規模だったのかもしれない。
ゲーム本編の時点では、ルビコンではほぼ唯一、まとまった数の兵器を製造販売できるMTメーカーとして重用されている。商売相手を選ばない中立の経営方針を掲げており、ルビコン解放戦線は当然として、星外企業のベイラム・インダストリーやアーキバス・コーポレーションにもお構いなしに兵器を売りさばいているのだ。星外企業は惑星封鎖を突破して社員を派遣しており、自前の兵器を大量に持ち込めないため、機甲部隊を作るにはBAWS製品を購入するしかないのである。このため、BAWSの工廠にはどの勢力もうかつに手が出せない。
侵略者に尻尾を振るとは、ルビコニアンからはさぞ恨まれているのだろう……と思いきや、意外にもそんな声はゲーム中では聞かれない。それもそのはず、実のところは稼いだ金を同じルビコン土着企業のエルカノ社へ流し、解放戦線用の新兵器を開発させているのだ。もしかするとエルカノ経由で解放戦線にも金(その他物資)を流しているのかも……? 実際は守銭奴どころか、バリバリの解放戦士である。
自社の戦力は保有していないようで、荒事は解放戦線や独立傭兵に代行させている。
製品
MTは形式番号だけで愛称(ペットネーム)が振られていないが、ACパーツには全て割り振られている。基幹製品となる「BASHO」で勘付いた古文学派のプレイヤーもいるだろうが、愛称は江戸時代の俳人・松尾芭蕉とその弟子達「蕉門十哲」を由来としている。もしかしてボウズって坊主のこと?
ジェネレータは全て内燃型で、搭載ACのブースト炎は橙色になる。
半世紀近くの惑星封鎖によって、星外企業との技術力格差が激しい。主力製品の2脚MTは惑星封鎖機構の機体と比べると明らかに低性能だし、ACパーツについては明確に「旧世代品」や「MTと大差ねぇゴミ」扱いをされている。
ただし、流石にそこら辺を忠実に表現するとゲームにならないため、プレイヤーが使用できるACパーツは「どこかしら扱いづらさがある代わり、ピンポイントな強みを持つ」調整が行われている。世界観設定に合わせて解釈するなら、基本設計がよほど優秀だったか、あるいは劣悪な環境下でも賢明なマイナーチェンジを繰り返した技師たちの尽力によるもの、ということだろうか。
実弾武器はどことなく現実のAK-47ファミリーに似た、大きなバナナマガジンを装填する物が多い。
主要な一般兵器
- MT-T-026(逆関節メカ)
ACシリーズ恒例、ゼントラーディのリガードの系譜を汲む逆関節に戦闘ポッドを乗っけた雑魚メカ。形式番号ではMTだが、ゲーム中では「ガードメカ」と表記される。もしかしたら無人だろうか。シリーズの例に漏れず、戦力の内にも入らないレベルなのでそうであってほしい所。 - MT-E-104(2脚MT)
業務用冷蔵庫に手足がついたような、四角い2脚MT。ゲーム中最も多く登場する雑魚メカで、保有勢力ごとにカラーリングが分けられている。マシンガン、ショットガン、炸裂弾投射機、キャノン、ミサイルランチャー、シールドなど、兵装が異様に充実しているのも特徴。ドーザー勢力にも人気の品。
雑魚ではあるが、これまでのACシリーズの雑魚MTと比較すると一段上の火力を持っており、不慣れな新人プレイヤーは囲まれてスタッガー→致命傷を負うこともしばしば。特にキャノン搭載型は高い狙撃精度を誇り、熟練プレイヤーでも油断すれば不覚を取りかねない。
RaD製のカスタム機や既に撃破されている残骸も加えれば、ゲーム中の登場総数は100を優に超える(150~200機程度?)。いったいどれだけ売れたのだろう。総数で2000や3000は超えていてもおかしくはない。 - MT-J-048(4脚MT)
ACが2.5機分くらいの大きさを誇る4脚MT。小~中ボスクラスの敵として要所に配置されている。こちらもミサイル、レーザーブレード、リニアキャノン、連装キャノン、大型シールドなどの兵装バリエーションが豊富。
見た目通り耐久力と姿勢安定性が高い上に、機動力も決して低くはなく、ある程度の自力飛行も出来る。特にゲーム中最初に登場する「ブレード+リニアキャノン」の軽装モデルは、初見では予想もつかない距離を飛び掛かってくる。ブレード刀身も妙に長く、幾多の初心者プレイヤーがなます斬りにされて「下手なボスよりもこいつの方が強い」と恐怖することになった。
作中設定としても結構な強敵として各勢力が認知しているらしい。アリーナランク外の有象無象の独立傭兵では、対抗することすら困難なようだ。 - 移設型砲台
履帯付きの大型砲台。自走砲のように動き回って戦う兵器ではなく、拠点防衛用としてどこにでも設置できるインスタント砲台。結構軽いらしく、ビルの屋上に設置されているものも多い。
正面からの攻撃をカットするシールドが備わっており、地味に厄介。ACに対しての命中精度はさほど高くないが、操作に慣れない初心者プレイヤーにとっては狙撃MTと合わせて大きな脅威になる。ガトリングキャノン型は、熟練プレイヤーでも正面から接近するのは危険。
ACパーツ
フレーム
- BASHO(松尾 芭蕉)
BAWSの開発した旧型ACのパーツ
現在BAWSが生産している唯一のACフレーム。その何とも言えないレトロ感溢れるデザインが特徴。旧式だけあって価格も安い(エルカノのFIRMEZAコア1つの価格でフレーム一式が買える)。
同機はMTから派生した最初期のACであるが
その堅牢で武骨なつくりを愛好するオールドファンも多い
どの部位も「一芸~二芸に秀でる反面、シャレにならない欠点を何か所か抱える」パラメータ調整が行われており、統一機を組んで機能させるにはアセンブル知識が問われる。他社製パーツと混ぜるキメラ運用をしたいところだが、そうするとデザインが強烈に他パーツから浮くのが悩ましい。
多くのプレイヤーに愛されるのは腕部:AA-J-123 BASHO。腕部最高の近接武器適正を誇り、近接武器ダメージが約3割も向上する。重量の割にAPも高く、壊滅的な射撃武器適正も武器選択である程度カバーできる点も魅力。デザインもシリーズの中では他社製パーツに合わせやすいのも嬉しい。
ネタ的な意味ではコア:AC-J-120 BASHOに注目。扁平な胸板がエンブレムを張り付けるキャンパスとなるため、今日も芸術派の独立傭兵たちが思い思いのデカールを張り付けている。性能の方はというと、重量と低出力補正さえ何とかすれば、装甲と安定性を両立した近接戦向けの性能が生きる。
ジェネレータ
- AG-J-098 JOSO(内藤 丈草)
初期機体「LOADER 4」にも搭載されている製品。「性能は作業用MTで用いられる汎用品と大差なく 現行世代ACでの戦闘には心許ない」と評される通り、歴代ACシリーズ初期ジェネの例に漏れない産業廃棄物クラスの低性能。ゲーム序盤の高難易度はこいつが関わっており、お金が用意出来たら真っ先に買い替えたいところ。
流石にゲーム制作陣も考えたのか、アップデートで上方修正され、真っ先に交換するほど酷いパーツではなくなった。 - AG-E-013 YABA(志太 野坡)
「惑星封鎖で生じた星外との技術格差解消を目指した製品」。「目指した」けど「出来た」とは言っていないのがミソ。とはいえJOSOでは貧弱すぎ、HOKUSHIでは重すぎるので、ルビコン勢力のNPCが最も採用する製品になっている。世知辛さが伝わってくる
流石にゲーム制作陣も(略)上方修正され、しっかり「出来た」製品になった。 - AG-T-005 HOKUSHI(立花 北枝)
「エルカノと共同開発した」最新型製品。重量の割に肝心の性能は……。
流石に(略)上方修正され、他社製品の隙間を埋めるニッチモデルとして地位向上した。搭載NPC機も強化されているので警戒を怠らないように。
ブースタ
- AB-J-137 KIKAKU(宝井 其角)
「コア理論を忠実に再現しようとした最初期のAC」用に開発された、「近接のBAWS」を印象付けるブースタ。通常機動性能がお粗末な反面、桁違いの近接推力と良好なアサルトブースト性能を持つ。通常機動さえテクニックで何とかすれば、神速の居合斬りを可能とする、玄人好みのパーツ。
武器
- MA-J-200 RANSETSU-RF(服部 嵐雪)(バーストライフル)
セミオート/チャージ3点バースト砲。非常に優れた総合性能を有し、幾多の攻略サイトで初心者向け武器としておススメされる傑作。ミッションでは扱いづらいチャージ攻撃もネット対戦では揺さぶりをかける手段になる。欠点はセミオート式の都合、余りに長時間遊ぶと指が釣りそうになることぐらい。 - MA-J-201 RANSETSU-AR(バーストアサルトライフル)
「解放戦線の新兵向けに大量生産された」3点バースト砲。RFと比べ扱いやすくなったが、他武器より優先する理由が薄く、イマイチ日陰者な武器。通称「弱い方のランセツ」 六文銭と大豊パイロット訓練生の愛銃。 - MA-E-210 ETSUJIN(越智 越人)(バーストマシンガン)
4点バースト機銃。威力と装弾数がやや不安だが、全く弾道がぶれない低反動を誇り、どのような機体でも運用できる。
アップデートで装弾数を筆頭に大幅な上方修正を受け、メインウェポンにも検討可能になった。 - MA-E-211 SAMPU(杉山 杉風)(バーストハンドガン)
2点バースト砲。全武器最低の搭載負荷で、誇張無しにどのような機体にも搭載可能。しかし強烈な反動と装弾数の問題から、活用するにはアセン知識とテクニックが求められる。キングとV.Ⅳ ラスティの愛銃。 - MA-T-222 KYORAI(向井 去来)(ナパーム弾ランチャー)
着弾した範囲をダメージゾーンにする燃焼弾を投射する。使い方が非常に難しいが、一部の敵に対しては特効レベルの効果を発揮する。サム・ドルマヤンの愛銃。 - MA-T-223 KYORIKU(森川 許六)(ジャミング弾ランチャー)
ロックオン阻害弾をその場で炸裂させる。特定ミッションで強制的に搭載されるので、全プレイヤーが一度は扱う。これを使った潜伏機体がネット対戦の地雷アセンとして活躍する。
見ての通り、射撃武器はバースト型ばっかり。これはBASHO腕の劣悪な反動制御をカバーするための苦肉の策なのだろう。もっとも本作の仕様上、バースト武器はクイックブーストによる射撃中断が起こりづらいため、機動戦を行うならむしろメリットになっている。
最大の突っ込みどころは、近接主体のフレームとブースタを作っているくせに近接武器を製造していないところ。4脚にはレーザーブレードを搭載している(しかもアーキバス採用モデルではなく、解放戦線の機体に!)ので、技術自体はあるはずなのだが……。企業体力的に手が回らなかったのだろうか。
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