ここではウマ娘の二次創作ネタに関して説明しています。 「JAM」のその他の用法は「JAM」を参照のこと。 |
JAMの誓いとは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の二次創作ネタである。
概要
『ウマ娘』において、すでにキャラクターとして登場していたアグネスタキオン、マンハッタンカフェに対して、彼女らの元ネタとなった競走馬と同世代であったジャングルポケットが「俺も登場させろ!」「(BNWの誓いになぞらえて)JAMの誓いを忘れたのか!?」などと騒ぎだすというネタである。
一応言っておくが、『JAMの誓い』というのは公式では存在しない概念であるので注意のこと。
2021年後半に発生したネタであるが、その後2023年2月にジャングルポケットの実装が発表され、そして2024年には...、などと時代とともに受け取り方も変わってきている。
背景
背景①「BNWの誓い」
「BNWの誓い」とは、アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』のブルーレイBOX「ウマ箱 第4コーナー」に収録されたエピソード。
「BNW」とは、1993年、中央競馬牡馬クラシック三冠路線(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)においてそれぞれのタイトルを分け合った以下の3頭を指している。アルファベットの順番は、ドイツの自動車メーカー「BMW」になぞらえたものと思われる。
そして、その3頭をモチーフにした3人のウマ娘(ビワハヤヒデ、ナリタタイシン、ウイニングチケット)をメインのキャラクターに据えたエピソードが「BNWの誓い」である。
背景② 競走馬・ジャングルポケット
「ジャングルポケット」とは1998年生まれの日本の競走馬である。史上初、3歳で日本ダービーとジャパンカップを制し、2001年度の年度代表馬に選出された名馬である。同世代には、皐月賞馬・アグネスタキオン、菊花賞馬・マンハッタンカフェの他、クロフネ、ダンツフレームらがおり、彼らとクラシック戦線でしのぎを削った。
印象的なエピソードとしては、「日本ダービー勝利後のウイニングランで何度も繰り返し顔を上げて嘶き、会場が大盛り上がりした」というものがあり、実況の三宅正治(フジテレビ)も「ジャングルポケットの勝利の雄叫びか!?」「『勝ったのは俺だ!』、そう誇示しているような表情です!」と実況をあてていた。
※
ただし実際のところは当時の騎手だった角田晃一によると、「あれ(嘶き)はね、1頭で帰ってきたから(敗れた他の馬は地下道を通って戻っていくが、勝ち馬はウイニングランのため1頭で芝コースをスタンド方向へ戻る。)」「みんなと帰りたくてあんな感じに。(ウイニングランも)初めての経験で、歓声もすごかったし、テンションも上がっていた」とのこと。要するに、大歓声が巻き起こっている中、他の馬が先に帰って独りぼっちになり寂しくて不安になったからとのことである。
もちろんファンはジャングルポケットがどのような理由で雄たけびを上げたのかまでは分からないので、「ジャングルポケットという馬は、力を誇示し雄たけびを上げる荒々しい馬」というようなイメージが広がっていった。
「JAMの誓い」ネタの発生
2021年にゲームサービスが開始された『ウマ娘 プリティーダービー』。すでにキャラクターとして登場しており、キャラ同士交流するシーンもあったアグネスタキオン、マンハッタンカフェであったが、三冠を分け合ったジャングルポケットは当時まだウマ娘化されていなかった。
そんな中、とある掲示板で「ジャングルポケットが高らかに嘶いている写真」にある台詞をあてがうスレが立つ。
「力を誇示して雄たけびを上げる荒々しい馬」というイメージの馬が「ウマ娘への実装を大声で希望する」というギャップがおかしみを誘っているというのもあるが、まず大前提としてこれだけは言っておかなければならないのが、
ジャングルポケット、アグネスタキオン、マンハッタンカフェが活躍していた当時、彼らは「JAM」とは呼ばれていなかった
という事である。彼らは確かに2001年のクラシック三冠を分けあったが、アグネスタキオンは皐月賞直後に引退し、マンハッタンカフェは夏の上がり馬で春クラシックと無縁だった。そのため、この3頭は特にトリオ扱いはされていなかった。つまり「(三冠を分け合ったものの)実際には特に関係性のない同期の馬に対して、ありもしない『JAMの誓い』を主張する」というネタフレーズである。
その後もジャングルポケットの(少しずれた)叫びの書き込みは続き、
- 「サイゲームスはトニービン産駒を差別するのかー!」
⇒ エアグルーヴ、ウイニングチケットが実装されてんだろ! - 「騙らねばなるまい。『JAM』と呼ばれた3強の死闘を...」
⇒ 騙ってんじゃねーよ! - 「タキオーン!カフェー!お前達の世代のダービー馬は誰だー!!」
⇒ タキオン「知らないねぇ」
⇒ カフェ「知りませんね」
とツッコミが入るなど、ひと盛り上がりした。
ジャングルポケット実装
いつの間にか「大声でウマ娘化の実装を求める」キャラクター像があてがわれていたジャングルポケットであったが、流れが変わる。2023年2月22日配信の「ぱかライブTV Vol.26」にて、新しいウマ娘としてジャングルポケットの実装が発表されたのである。
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キャラクター像としては、荒くれ者たちを束ねるなどアウトローで周囲を威圧するオラオラ系のイメージとなってるが、一方でパフェが大好きでお化けが大の苦手という可愛らしい一面も。「実馬が日本ダービーで繰り返し嘶いた」というエピソードは「圧倒的声量」という特徴にあてられており、1コマ漫画では大声で135db(肉体的苦痛を我慢できる限界レベル)もの爆音を叩き出す描写もある。
またサポートカード「SR[デッド・エンド【通せん坊】]ジャングルポケット」も発表された。なんとジャングルポケット、アグネスタキオン、マンハッタンカフェが一枚絵に収まるというイラストであった。
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道をふさぐジャングルポケットと、迷惑そうな表情を浮かべるアグネスタキオン&マンハッタンカフェという描写で、おおむね「先に実装されていた2人に無理やり入り込もうとする」という先述のイメージから離れていなかったこともあり、当時ネタにしていた界隈も再び盛り上がった。
- サポートカード「JAMの誓い」だー!
- JAMの誓いが公式になってしまう...
- お待たせしました!お待たせしすぎたのかもしれません!
(当馬から名前を拝借しているお笑いトリオ・ジャングルポケットのメンバーである斎藤のギャグ。) - JAMの誓いはあるんだ
⇒ タキオン「知らないねぇ」
⇒ カフェ「知りませんね」
⇒ ポッケ「知らねぇ」
⇒ シラを切るほうに回りやがってコイツ
こうしてジャングルポケットも実装され、ゲーム内で「JAM」の3人がそろい踏みとなった。
映画化決定
2023年10月から放送されていたアニメ版『ウマ娘 プリティーダービー』のSeason3(第3期)。2023年12月27日24時に最終回が放送され大団円を迎えたのだが、その直後に映画化が発表された。
タイトルは『劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(2024年5月24日公開)。その主人公はなんと...
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主人公はジャングルポケット。そして、ジャングルポケット、アグネスタキオン、マンハッタンカフェの3人をフィーチャーした特報映像。
そう、『JAMの誓い』映画化である(違う)。
今後の展開に期待したい。
関連静画
関連リンク
関連項目
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