概要
肛門性交(アナルセックス)の際、まれに受け手の肛門内が湿潤であることがある。この状態が女性器が(膣前庭液、バルトリン腺液などの分泌によって)濡れる現象を連想させることから、一部においてはこの湿潤状態をもたらす分泌液をケツマンコ汁=KMJと呼ぶ。ケツマンコとはアナルセックスを行う際の肛門の俗称の一つである。
原因には諸説あるが、直腸・肛門部に異物が挿入された際の防衛メカニズムとして腸液が分泌されているのではないか、というのが有力な説である。
本来肛門および直腸は外部からの異物挿入に適した構造にはなっていないため、本質的に女性器が円滑な性交を可能にするために「濡れる」のとは異なる現象であることは事実である。
しかしながら、一部の男性同性愛者や腐女子の間には、
「愛があればケツも濡れる」
という信仰があり、KMJがその証左であるとされている。
ただしすでに述べたとおり本来肛門は外部からの異物挿入に適した構造にはなっていないため、(実在したとしても)KMJのみによる潤滑では行為そのものが困難であり、悪くすれば裂傷や痔疾などの原因となることが考えられる。あくまでフィクションにおける表現の一つと考えた方がいいだろう。実際の行為においてはオイル、ゼリー、ローションといった潤滑剤が用いられることがほとんどであり、またそのような潤滑剤の使用が強く推奨される。
なお肛門とも膣とも異なる器官であるとされる「やおい穴」が濡れるメカニズムについてはほとんど解明されておらず、今後の研究が待たれるところである。
関連項目
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