オラクルシンクタンクとは、TCG・カードファイト!! ヴァンガードのクラン(組織)の1つである。
概要
魔術や予知によってコンサルティングや経済予測業務を行う巨大企業。
神族をトップに魔術師や占い師が所属する他、戦闘エージェントやガードメカなども多数擁する。
後に関連クランである「ジェネシス」も設立されている。
クランとしての代表は《CEO アマテラス》。解放戦争終了後は一線を引き旅をしていたが、その内容は諸説あるようだ・・・。
クランとしての特徴は、徹底した手札の増強および山札の操作。
当初は強力なクランだったが、元々他のデッキよりパワーが低く見積もられており、現在は山札操作も手札増強も、このカードを上回る能力を持つクランが存在するため、相対的に立場が厳しくなっている。
キーワード能力は「神託」。手札が5枚以上でなければ適用されないという、劣勢時にはとても厳しく融通のきかない能力であり、キーワード能力でもやや扱いにくい。
メディアミックスでは初代当初から戸倉ミサキの使用クラン。しかし一貫している漫画とは違い、アニメでは3期と4期の間はミサキは後釜クランのジェネシスを使うようになっており、メインキャラクターに使用者が不在の影響で強化が遅れていた。ちなみにチームカエサルの臼井ユリはチーム結成当初までこのクランを使用しており、2期で久々にこのクランのカードを手に取っている。
「ヴァンガードG」においてはミサキの当クラン復帰に加え、多度ツネトや岡崎クミといったサブキャラクターが使用しており、今後に期待がかかる。ちなみに使用者は女性がぶっちぎりで多く、男性キャラクターのツネトがこのクランを使うのは珍しい。
各期におけるオラクルシンクタンク
1期
おそらく全盛期。ブースター5弾のうち4弾収録、トライアルデッキも発売とかなり優遇されていた。
全体的にパワーの大人しい時代に手札増強が強力だったためか、環境でも特に強力な存在になり、特に難しい条件ながら当時デッキ全体の操作まで可能とした「ツクヨミ」と、当時珍しかった永続的なガード制限を持つリアガード《サイレント・トム》が環境における脅威となる。
2期
1期で強力すぎたためか、「ツクヨミ」パーツ規制に加え、収録もおとなしくなり、ブースター第7弾「獣王爆進」第9弾「竜騎激突」の2種とエクストラブースター「神託の戦乙女」が登場したが、当時の肝となるリミットブレイク持ちは終盤まで登場しなかった。
それもあって、全体的にインフレに飲み込まれ始める。
3期~4期
まさかのメインクラン降格。ミサキがクランを変えた影響もあり、ブースター収録0の憂き目に遭うが、3期ではエクストラブースター「神秘の預言者」が登場した。しかし、4期ではそういったフォローもなく、PRカードが配られた程度である。
「神秘の預言者」は漫画版を重視したパックであり、新たな軸である「メイガス」がここで登場。また、段階を経て「ツクヨミ」規制が解除されていくようになる。
5期
使い手が大幅増加したが、出番が序盤に固まったこともあってか、収録はブースターパックG1弾「時空超越」の1回に留まってしまう。
フォローが入ったものの、それでもそこから先のインフレを跳ね返すことができず、不遇の立場に追いやられることに。
6期
G5弾「月煌竜牙」にて収録。
肝心のキーワード能力がやや使いにくく、厳しい立場にいたが、《破龍戦神 カムスサノオ》の登場である程度フォローがきくようになった。
一方、Gガーディアンの登場で《サイレント・トム》の立場がかなり苦しくなってしまう。
7期
キャラブースター第2弾「俺達!!!トリニティドラゴン」、ブースターパックG12弾「竜皇覚醒」にて収録。
前者では、手札が5枚になるまでドローし、神託効果がドライブチェック時の手札増加も換算される仕様である《枢機の征討神 カムスサノオ》、デッキトップ操作に加え手札が4枚以上で25000ガードが可能なGガーディアン《八千代の日輪 アマテラス》といったGユニットが登場し、Gゾーンの基盤が固まっていく。
その固まった基盤は後者で爆発的なフォローが加わり、手札枚数に応じてパワーアップする神託持ちユニットの多数収録、切り札の《静水の祭神 イチキシマ》によるターン中永続のGガーディアン+グレード0のガード封じという強烈なガード制限に加え、手札自体もキャラブースターの時の「手札を減らさない」ではなく「手札を純粋に増やす」効果にシフトし手札が増えるようになり、攻撃力・アドバンテージ稼ぎの双方が飛躍的に上昇する。
デッキの基本軸
神託
名称指定ではなく、サポート全般のキーワード能力。
かつては手札があっという間に消えるヴァンガードにおいて、手札5枚以上を要求することで使い勝手が非常に悪かった。しかし、ブースターパックG12弾「竜皇覚醒」にて先述の通り攻撃力・アドバンテージ稼ぎの両面でテコ入れが入り、今後の活躍が期待される。
手札が5枚以上になれば、永続効果により《静水の祭神 イチキシマ》で著しくガードを縛られる可能性がある。
それが全オラクルシンクタンクで採用可能であるため、相手がこのタイプの場合はそれを念頭にGガーディアンの使用タイミングや手札の切り方を考えていきたい。
また、手札がなくなるまで追い詰めても、超越さえされてしまえば《枢機の征討神 カムスサノオ》で手札が5枚まで増えてしまうため、消耗戦にはめっぽう強い。
ツクヨミ
連携ライドギミック。ロイヤルパラディンの「ガラハッド」軸同様のものだが、ライドフェイズに山札の上から5枚を見て該当カードにライド、その成否に関わらず残りを任意の順番でデッキボトムに仕込むという流れである。
このギミックと、オラクルシンクタンク得意のドロー効果により、すでに山札を操作したところまでデッキを掘り進め、操作したトリガーを確定で出すことが、この軸最大の強みである。言わば合法的な積み込み。
これにグレード0でのガードを制限する《サイレント・トム》を合わせることで、当時としては破格の圧力を与えることができた。
しかし全力の発揮にはデッキの状態の記憶が不可欠であり、積み込んでもギアクロニクルなどにデッキをシャッフルさせられてしまえば利点が消滅するようになり、相対的に達成がしづらくなっている。
アニメでは戸倉ミサキが両親の形見として持っていたという思い入れのあるデッキになっている。しかしアニメ2期ではこのデッキに固執し敗北するパターンが多くなり、終盤では所持はしているが使われなくなる。
しかしG2期において、新規カードも取り入れ完全復活を果たす。
ミサキは特異な記憶能力を持っている設定であり、そういう意味でも相性がいい。
アマテラス
オラクルシンクタンク代表の《CEO アマテラス》を中心としたデッキ。アマテラス自体はメガブラスト能力を持っているが、それよりもデッキトップ操作とソウルチャージが重要視されている。
G3リバイバル双闘のはしりとなり、メガブラスト正規発動が狙いやすいデッキのひとつである。
元々アマテラス自体が扱いやすい能力を持っていることもあり、単体でサブヴァンガードとして起用されることも多々あった。
バトルシスター
戦闘教団のエージェントである少女達で、その大半がエルフ。飲食物が名前の由来になっている。
手札増強が得意だが、他のデッキ以上に決定力の低さがあり、デッキの多くをバトルシスターで固める必要があるため、悩まされていた。
しかし、ブースターパックG12弾「竜皇覚醒」では永続的なパワーの底上げが加わり、トリガーの操作にまである程度手を出しているため、型に嵌った時の爆発力が非常に高い。
アニメでは臼井ユリや岡崎クミが使用しており、息の長い名称。
メイガス
漫画版で戸倉ミサキが使用していたのを輸入する形で登場した名称。
デッキトップから1~2枚の確認が容易であり、主にそれを武器に戦うが、リソースの確保が他と比べ難しいのが難点。
ヴァンガードでは珍しく、デッキトップを「宣言」で当てることでメリットを得ることができる能力があるが、これは相手に情報を与えてしまうということでもあり、やや扱いが難しい。
スサノオ
オラクルシンクタンクでは珍しい男性型ユニット「スサノオ」を中心とした名称。かつて「スサノオ」はアマテラスのサポートカードに存在していたが、基本的にそれを採用する意義はない。
超越ボーナスを基軸としたデッキであり、超越ボーナスで手札を増やすことができるためシステムとの相性がよく、その増強能力が「ツクヨミ」形式であるため、サブヴァンガードとして起用されることの方が多いかもしれない。
アニメでは「ヴァンガードG」においてチーム・トリニティドラゴンの頭である多度ツネトが使用。先述の通り、珍しく男性がこのクランを使用している。
ウィッチ
以前から登場していたが、名称化は「ファイターズコレクション2015winter」と非常に遅い。
ソウルが1枚以下で効果が有効になることが大きな特徴。Gユニット《フローラルウィッチマスター ミミ》は相手に手札消費かトリガー無効の確定ダメージかを迫る強力なものだが、要求される「ウィッチ」が現状少ないため、やや状況が難しい。
関連項目
- カードファイト!! ヴァンガード / カードファイト!! ヴァンガードG
- カードファイト!! ヴァンガードのユニット一覧
《ユナイテッド・サンクチュアリ》
ロイヤルパラディン/オラクルシンクタンク/シャドウパラディン/ゴールドパラディン/エンジェルフェザー/ジェネシス(カードファイト!! ヴァンガード)
《ドラゴン・エンパイア》
かげろう(カードファイト!! ヴァンガード)/たちかぜ(カードファイト!! ヴァンガード)/ぬばたま/むらくも(カードファイト!! ヴァンガード)/なるかみ
《スター・ゲート》
ノヴァグラップラー/ディメンジョンポリス/エトランジェ/リンクジョーカー
《ダーク・ゾーン》
ダークイレギュラーズ/スパイクブラザーズ/ペイルムーン/ギアクロニクル
《メガラニカ》
グランブルー/バミューダ△/アクアフォース
《ズー》
メガコロニー/グレートネイチャー(カードファイト!! ヴァンガード)/ネオネクタール
《該当国家なし》
クレイエレメンタル/刀剣乱舞(カードファイト!! ヴァンガード)
外部リンク
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