ネリル星人キーフ単語

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ネリルセイジンキーフ

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「ネリル星人キーフ」とは、円谷プロ制作の空想特撮 TV シリーズ「ウルトラマンマックス」に登場する異星人であり、地球人と友好を結ぼうとする異星人の為に自らの命を投げ出して地球の風になった、親愛なる友人である。

憧れは、僕たちの手と足を動かす。
躓いても倒れても、あの遥かな地平にたどり着こうと、僕達は歩き続ける。

通称は友好異星人。

友好異星人：ネリル星人キーフ
登場作品	ウルトラマンマックス
サブタイトル	第25話「遙かなる友人」
体長／全長	1.9～49メートル
体重	75kg～32000トン
出身地	ネリル星

概要

ウルトラマンマックス第25話「遙かなる友人」に登場する宇宙人で、寿命の尽きかけていたネリル星から移住出来る星を探す探索員として宇宙に派遣されたものの移住先を見つけられず、任務交代の為に戻った時にはすでにネリル星が消滅してしまっていた為、そのまま宇宙を放浪して地球へと降り立った。

地球で最初に巡りあった駆（カケル）少年から、破壊活動や地球征服についての質問を受けた際に

しないよ、そんな事。

と裏表無しに即答する友好的で温和な性格で、本来の姿は緑色に発光する無機的な存在「光量子体」だが、地球人に擬態する事も出来る。

演：河相我聞

母星や同胞を失った後の一人旅の果てに見つけた命が輝く星・地球に降り立ったネリル星人キーフは、駆少年と出会い、

初めまして。自分の姿になっても良いかい？

とコンタクトしようとする。怒らせてはいけないのではと思った駆少年が承諾すると、緑色に発光する光量子体の姿を現し、駆少年が驚いた為に、部屋にあった雑誌の表紙に載っていたバスケットボール選手の姿に擬態し、自らの故郷の事や使命を語って駆少年と打ち解けた。

誰かと話をするなんて、本当、なんて久しぶりなんだろう。

翌日、駆少年に連れられて行った公園で、動植物の命の息吹を感じとったネリル星人キーフは、

沢山の水、沢山の木、沢山の仲間、命の惑星だ。

と感動して公園の子供達に声をかけ、子供達からの「ありがとう」と言う感謝の言葉に感激し、公園の緑の中を駆けた。

そんなネリル星人キーフに、駆少年は、そのまま地球人の姿で地球で生きていく事を提案するが、ネリル星人キーフにとってはその言葉の意味が理解できず、なぜ自分の本来の姿ではいけないのかと怪訝な顔をして理由を問うた。

そして、問いに対する答えに窮した駆少年がジュースを買いに行った離れた際に、ゴドレイ星人が破壊活動を行っている記事が掲載された新聞を見たネリル星人キーフは、「またも地球の敵・異星人現る！」の見だしから言葉の意味を理解し、戻ってきた駆少年に

地球の人たちは異星人を敵だと思ってるんだね

と聞いてみると、駆少年もネリル星人キーフと出会うまでは異星人はみんな敵だと思っていた事を告白した。

そして・・・ネリル星人キーフは、自分の天命を知り、その運命を受け入れ、とてつもなく大きな夢の為に艱難辛苦の道を選ぶ事を決めた。

そこへ、緑色の光を見たという情報の調査に来た、防衛チームD ASHのコバ隊員・ミズキ隊員・カイト隊員が現れた事を察知した駆少年は、ネリル星人キーフを連れて逃げようとしたが、ネリル星人キーフは駆少年を制して自らカイト隊員らの前に行き、自分が異星人である事を告げ、手が触れたカイト隊員がウルトラマンマックスである事を知った。

なにも悪いことしてないから。

そういって国連が組織した地球防衛連合UDFに身柄を預けたネリル星人キーフだったが、侵略者の手先と決めつけて、その全てを知る必要があるとする調査団長の的河により、休息無しで連日の過酷な検査を受けていた。

TVを通してみた少女の眼からもはっきりと疲労が解る程に衰弱したネリル星人キーフに、ショーン隊員の協力で接触に成功したカイト隊員は、

君なんだね。この星を守ってる巨人は。

とのネリル星人キーフの言葉に、何も出来ない事への侘びと共に、何故逃げ出さないのかを確認すると、ネリル星人キーフは、

ここで逃げ出せば地球人の信頼は得られない。

と言い、一生監禁されるかもしれなくても、それを受け入れる覚悟である事を告げた。

カイト隊員が、その覚悟の意図を聞くと

サ、ヌーシュ

と一言だけ答え、ネリル星人キーフはカイト隊員に駆少年ともう一度会いたいという願いを告げた。

ネリル星人キーフがハーグの研究施設に移送される事が決まり、カイト隊員は駆少年にあってネリル星人キーフの願いを伝え、地球人の姿でなら面会するという駆少年を、輸送機に乗る前に検査のダメージで倒れて医務室へと運ばれたネリル星人キーフとの面会時間をDASH隊員全員の協力で作り出して、二人を再会させた。

そしてネリル星人キーフは、駆少年に話しておきたかった事を告げた。

僕の後にも、この美しい惑星を好きになって、心から人間と友達になりたいと思う異星人がきっと現れる。
でも、彼等は僕のように人間の姿になれるとは限らない。
彼等は異星人の姿をしているせいで、侵略者だと思われてしまう。
そんな時、もし過去に一人でも、人間の信頼を得て本当の友達になれる異星人がいたら、少しは違うと思うんだ。
僕はね、駈。
その最初の一人になろうと決めたんだ。

ネリル星人キーフの、ウルトラマンですら地球人の姿をして正体を隠さなければならない状況において、今後やってくるであろう自分と同じ温和で友好的だが地球人の姿にはなれない異星人達の為に、異星人は敵だけだと言うことは偏見や思い込みである事を証明し、”お互いがありのままの姿で共存する”最初の一人になるという壮大な夢を聞いた駆少年は、ネリル星人の姿になるように頼み、ネリル星人の姿になったネリル星人キーフに変わらぬ友情を誓った。

キーフがどんな格好してても、俺、友達だから。

二人が友情を確認しあったその時、ゴドレイ星人が出現して破壊活動を開始した。

光量子体で飛び去ったネリル星人キーフを、的河は「スパイだ」となじったが、駆少年はそれを否定した。

怪力と再生能力、そして胸から放つ光線でウルトラマンマックスを圧倒したゴドレイ星人が、最大火力での光線を街へ向けて放とうとしたその時、

何故こんな酷い事を・・・

とゴドレイ星人に怒るネリル星人キーフが、その身を巨大な光の盾に変えて光線をうけとめた。

ゴドレイ星人は、ウルトラマンマックスのギャラクシーカノンにより倒された。しかし、ネリル星人キーフもまた、光線を受け止めて街とあふれる命を守った代償として消滅した。

戦いが終わり、駆少年はカイト隊員から「サ、ヌーシュ」の言葉の意味が「憧れ」である事を聞いた。

生命の営みに憧れ、共存する事に憧れ、その夢にかけたネリル星人キーフは、地球の風になった。

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