『ヤダモン』とは、1992年から1993年にかけて、NHK総合とNHK教育で放送されたテレビアニメ作品。
(同じNHKの『こんなこいるかな』に出るやだもんは、ひらがな表記)
概要
帯番組として、一話10分、毎週5話がワンセットで、ひとつのエピソードを別の人の視点でとらえて何度も語るなどして丁寧に作られていた。(一話完結が5回続く週もあった)そのおかげで、幼児を対象とした番組だが、登場人物たちの心の機微、まごころなどがよく伝わり、特に後半は複雑なストーリーが語られていた。
あらすじ
いたずらものでワガママで元気いっぱいの魔女、ヤダモンは、魔女の国を追放されて、人間の世界にやってきた。クリーチャーアイランドのルブラン家に厄介になりながら、時の妖精タイモン、マナティーおばさん、魔女たちに見守られ、魔法の修行をしたり、人間の少年ジャンとその友達たちとともに楽しく充実した毎日を送る。
ところで、このクリーチャーアイランドには動物たちの研究と観察をする設備の整った建物があると同時に、動物たちが野生のまますごせるのびのびとした自然が豊富に残されている。この研究所に、ガラパゴスの不思議な植物の中から発見された謎の卵が運び込まれていた。この謎の卵から現れたキラと、ヤダモンとの接触、交流、対立も、ヤダモンの日常に織り交ぜて語られる。
登場人物
- ヤダモン (cv:かないみか)
- 魔女の少女。人間で言うと5歳ぐらい。ワガママだが正直で竹を割ったようにさっぱりしている。
- タイモン (cv:水原リン)
- 妖精の森の王子。ヤダモンを大好き。短時間なら時間を止めていることができる。冷たい水が苦手。
- ジャン・ルブラン (cv:岩坪理江)
- ルブラン家の一人息子。ヤダモンのお兄さんのような存在。ちょっと気が弱くて頼りないがやさしい。
- ハンナ・フローゼ (cv:南杏子)
- ジャンの隣の家に住む少女。明るく聡明でしっかりしている。ミュージカルに出るのが夢。
- マリア・ルブラン (cv:鈴木麻巳)
- ジャンママ(ジャンのお母さん)。クリーチャーアイランド研究所所長。生物学者。料理が得意。
- エドワード・ルブラン (cv:二又一成)
- 愛称がエディで通称がジャンパパ(ジャンのお父さん)。研究者で、腕利きの獣医。機械音痴。考え方が柔軟。
- リック (cv:山崎たくみ)
- ジャンのクラスメート。ガキ大将だけれど、根はいい子。自転車に乗るのが上手。
- ピート (cv:コヒエミオコ)
- いつもリックのそばにいて、リック言うことをいちいち繰り返す少年。
- ブッチ (cv:安西正弘)
- 最初は謎の卵を盗もうとして研究所に忍び込んだが、今では雑用などを手伝っているらしい。
- エンリコ (cv:塩沢兼人)
- ブッチの弟で、天才プログラマー。兄とともに泥棒に来たが、後に研究所で働くようになった。
- 女王 (cv:川浪葉子)
- ヤダモンのお母さん。魔女の森の女王。
- ベリアル (cv:岡のりこ)
- 偉大な魔女。キラと女王の師匠でもあり、ヤダモンの魔法修行の手助けをしたこともある。
- キラ (cv:皆口裕子)
- 闇の魔女。途中からは、ヤダモンの姿で卵から出てきて行動することもあった。
- マナティ (cv:中村紀子子)
- クリーチャーアイランドの洞窟の奥に住んでいて、テレパシーで遠くを見たり会話することができる。
- ウィリアム・ルブラン (cv:槐柳二)
- ジャンパパパパ(ジャンの祖父)。有名な研究者。探検や機械の発明もしているらしい。
関連動画
関連項目
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