「さぁて」
「この世界にはどれだけ存在するのかなぁ」
《星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン》とは、TCG「カードファイト!! ヴァンガード」に登場するユニット(カード)である。
概要
ノーマルユニット
クラン:リンクジョーカー 種族:サイバードラゴン
グレード:3 パワー:11000 クリティカル:1 シールド:なし
効果:自【V】【LB(4)】(あなたのダメージが4枚以上で有効):[【SB(1)】 - カード名に「星輝兵」を含むカード] 相手のエンドフェイズ中、相手の呪縛カードが解呪された時、コストを払ってよい。払ったら、そのユニットを退却させ、1枚引く。
起【V】:[【CB(1)】,あなたの手札からカード名に「星輝兵」を含むカードを1枚選び、捨てる] 相手のリアガードを1枚選び、呪縛する。そのターン中、この能力は使えなくなる。(呪縛されたカードは、裏向きになり何もできない。持ち主のターンの終わりに表に戻る)
永【V/R】:盟主(共通するクランがないあなたのユニットがいるとアタックできない)
「予告しておこう。お前は、自ら呪縛(ロック)を請い願う。」(RRR版
「人の心を折るのは簡単だ。まず「希望」を与え、それを打ち砕けばよい。」(SP版
「フヒャハハハ! 最高に無様で愉快な結末だ!」(再録版
侵略者“リンクジョーカー”の先兵「星輝兵」にして、主にズー、メガラニカ侵略の指揮を取る指揮官。 他者を絶望させ堕とす事を至上の喜びとする歪な精神の持ち主であり、受け持ちでは無い他国の戦士もその手にかけている。 敵味方問わず甘言を弄して欺く為、他の指揮官からは「道化」と呼ばれ嫌悪されているが、如何な作戦においても必ず大きな成果を上げる為、本隊からの評価が非常に高い。 心は何者の干渉も受け無ければ絶望にも希望にも属さない。 なればこそ、ただ絶望を与えるよりも一欠片の希望を見せてから堕とした方がより効果的なのだ。 彼は唄う様に紡ぐ、「希望は存在する、だがお前に救いが訪れる事はない」と。 希望を与え、絶望に堕とし、希望を見せ、其れを砕く。 強い意志を宿す者達の目から光が消えるその瞬間、混沌の道化は口角を吊り上げ心からの笑みを浮かべる。
ブースターパック第13弾「絶禍繚乱」のパッケージイラストを飾るカード。後述の強化に合わせ、クランブースター「混沌と救世の輪舞曲」で特別再録される。
一弾前の通常ブースターで本格的に登場した「リンクジョーカー」、そして「呪縛」だったが、縛り付ける指定が厳しかったのもあり、初弾から流行とまではいかなかった。
そんな環境を一変させたのがこのカードであり、超越環境に至っても未だこのカードが現役であるということから、当時如何にこのカードがパワーカードだったかが伺える。
このカードは「盟主」であり、リンクジョーカーのクランを持たないユニットが自分のユニットに存在すると攻撃できなくなる。
他のクランならほぼ気にならない効果だが、リンクジョーカーの場合《星輝兵 “Ω” グレンディオス》との併用時に引っかかる可能性が高いため注意したい。
ただし現在は「カオス」名称の中核として立ち回ることが多いため、どちらかというとぬばたまの「支配」能力で味方を攻撃することが絶対にない長所として機能する。
専用サポート《星輝兵 カオスブリンガー》が存在し、呪縛カードがあることが前提だが、同カードからこのカードにスペリオルライドすることが可能なため、ライドは安定しやすい。
「呪縛」
詳細ルールとしては「リンクジョーカー」のクラン記事に譲るとして、「呪縛」は要は次の相手ターンまで、対象リアガードをサークルごと一切使用不能にする効果である。
このカードはその呪縛を、二番目の効果により容易に行うことができる。
ダメージを受けてカウンターコストが空いていないと使えない、所属カテゴリ「星輝兵」を手札から捨てなければ効果を発揮できない、対象に選べない「抵抗」を持つ相手には無力、など気になるところはあるが、呪縛対象に前列・後列の指定などが一切なく、起動効果で容易に前列の呪縛カードを用意できる初のカード。
前列を呪縛すれば、単純に相手のアタックが一回減る。リアガードの連続攻撃を長所とするデッキに至っては戦術の根本的な否定と相成る。
それをこの程度のコストで行うことができる、となれば、要求されるコストはあまりに軽いのだ。
使用するカウンターコストも、当初は頭を悩ませる必要があったが、「カオス」専用サポート《混迷の星輝兵 ジンク》もある今となっては軽いものである。
何よりこの効果にはリミットブレイク指定など一切ないため、グレード3に乗ったターンにそのまま使用可能。
グレード3に先にライドし、初回超越のできない空白のターンにおいても自由に呪縛が可能なのは、超越が基本になった今でさえ無視できない脅威である。
《伴星の星輝兵 フォトン》を併用すれば、カウンターコストを温存しつつさらに呪縛カードを展開できるが、問題はフォトンがかつて異常に高かったところ。
リミットブレイク
このカードのリミットブレイクは、相手ターンに発動し、エンドフェイズ中の解呪に反応した退却&ドロー効果。
単純に対象カードの退却で1枚、ドローで1枚。計2枚のカード差をつけられる。
これが解呪のたびに発動し、同じターンでも呪縛カード解呪1枚につき1回発動できる。
複数回発動した場合、起動効果の手札コストを補って余りあるアドバンテージ差を獲得できる。
無論このカード以外で呪縛したカードに対しても有効であり、この効果こそが時代を超えてこのカードが使われ続ける最大の長所である。
ブレイクライド、双闘&Ω呪縛、Gユニットでの呪縛……それら全ての呪縛の後にこのカードが降臨すれば、ソウルをアドバンテージ獲得源に変えることができる。
他のカードの効果で呪縛カードを増やせば、さらにアドバンテージが広がり続ける。
さらに注目点として、リミットブレイクの発動タイミングが相手のエンドフェイズである。
そのため、自分のターンに条件を満たせていなくても、相手の攻撃でリミットブレイク範囲内に突入すれば発動でき、単純に発動が容易な以上に、相手に攻撃をためらわせることも可能となる。
ただし、あくまで解呪に反応するのはエンドフェイズのみのところに注意。
同じリンクジョーカーの「メサイア」軸の場合、自発的に解呪を行うため、アドバンテージ獲得が至難になる。
《星輝兵 カオスブレイカー・クライシス》
ノーマルユニット
クラン:リンクジョーカー 種族:サイバードラゴン
グレード:3 パワー:11000 クリティカル:1 シールド:なし
効果:自【V】:[【CB(1)】 - 「星輝兵」を含むカード] このユニットが(V)に登場した時か、あなたの「星輝兵」を元々含むGユニットが【超越】した時、コストを払ってよい。払ったら、相手は自分のリアガードを1枚選び、呪縛する。
自【V】:相手の呪縛カードが解呪された時、このターンにこのユニットの効果でユニットを退却させていないなら、その解呪されたユニット1枚を退却させてよい。退却させたら、1枚引く。
2017年10月20日発売のクランブースター第6弾「混沌と救世の輪舞曲(こんとんときゅうせいのロンド)」で登場する、新たなカオスブレイカー。
カオスブレイカーの2種目だが、《星輝兵 カオスブリンガー》は元のカオスブレイカーのみを指定しているため、同カードでスペリオルライドすることができない。
呪縛効果は、登場時と超越時の自動効果に変更。
このカードでも先行グレード3ライドで呪縛が可能である。
手札コストすら必要としない呪縛となっているが、呪縛対象は相手が選択するようになっているため、呪縛強度は下がっている。
また、カウンターコストは「星輝兵」しか使用できない「エスペシャルカウンターブラスト」となっている。
この能力最大の長所は、発動タイミングが二種類存在すること。
単純に超越しても腐らない以上に、ライドから即超越した場合、カウンターコストは嵩むが、相手ユニット2体を早期に呪縛することができる。
ただし、超越時の対象は「星輝兵」に限られる。
《滅星輝兵 カオスユニバース》とは呪縛同士で競合してしまう可能性があり、他にこのカードから超越できる有用な超越先は、情報公開時は《滅星輝兵 “∞” グレンディオス》程度だった。
しかし、後に本カード収録と同じ弾に、星輝兵で広く使えるGユニットの追加が判明。《滅星輝兵 グルーボール・ドラゴン》は、ソウルを使うだけで任意対象の呪縛が可能。
呪縛の強度が弱い初回超越時を補う形で効果が起動できれば、より強く相手を呪縛により拘束できるため、同カードとの相性はいい。
そして、解呪時の効果が元とは大きく変わっていることに注意。
実質1ターン1回しか使えないものの、元と違い一切のコストなしにアドバンテージが得られ、発動タイミングは好きに選ぶことができ、何より「解呪」されるタイミングへの指定がない。
単純なアドバンテージ獲得量では劣るが、エンドフェイズ以外の自発的な解呪に反応できるので、呪縛のメタカードに対して強気に出ることができる。
同じリンクジョーカーの「メサイア」軸や《アースエレメンタル ポックル》、そしてこのカード登場以降見え出した各クランへの解呪サポートカードに対して強気に出ることができるようになり、対応力が増した。
爆発力は「カオスブレイカー・ドラゴン」、広く戦えるのは「クライシス」と、当初は相手の戦術に応じて使い分けを求められる立場だったが、解呪可能なクランが増えたことで相対的に「クライシス」の立場が強くなり、現在は「クライシス」が主流となっている。
《星輝兵 カオスブレイカー・クローズ》
ノーマルユニット
クラン:リンクジョーカー 種族:サイバードラゴン
グレード:3 パワー:11000 クリティカル:1 シールド:なし
効果:自【V】:[あなたの手札から「星輝兵」を含むカードを1枚選び、捨てる] このユニットが(V)に登場した時か、あなたの「星輝兵」を元々含むGユニットが【超越】した時、コストを払ってよい。払ったら、【ソウルチャージ】(1)し、相手のリアガードを1枚選び、呪縛する。
自:[【SB(1)】] このカードを手札から捨てた時、あなたの「カオス」を含むハーツカードがあるなら、コストを払ってよい。払ったら、相手は自分の手札から1枚選び、(R)に呪縛カードとして置く。
2018年1月19日に発売したエクストラブースター「The GALAXY STAR GATE」にて登場した新たなカオスブレイカー。
登場時ないし「星輝兵」への超越時のスキルは、手札1枚を使用し相手カードを呪縛する。
純粋になかなかの性能を持っており、ソウルチャージまで可能なため、ソウルを頻繁に使うサポートを利用するなら乗っていきたい……と思えるが、最大の難点として、他の二種に存在していた解呪時の効果を一切持たない。
そのため、このカードに乗ると自分のアドバンテージが稼げなくなるという最大の弱点を持っており、ヴァンガード要員としてはやや弱い。
しかし、このカードの真価は違うところにある。
「カオス」ハーツカードが存在する際(要は「カオス」のグレード3が超越している間)、手札から捨てられると、相手の手札を呪縛カードとして1枚盤面に置かせることができる。
削った分相手の手札を削るという駄目押しの一手となり、サーチも割と融通が効くため、相手の機能不全を引き起こしやすくなる。これだけで十分採用価値があり、登場後は「クライシス」とこのカードを組み合わせたクローンコンビデッキが主流となる。
ちなみに、超越コストでこのカードを切ってグレード4に超越しても、このカードの捨てられた時の効果は発動する。
アニメでも「東海林カズマvsカオスブレイカー」戦にて《星葬のゼロスドラゴン スターク》に究極超越した際、捨てられたこのカードを使って呪縛を行っている。
登場時期の関係上、一時間早い某番組の某受刑者のアレとは偶然名前が被っただけであり、意味合いも全く違う。
《滅星輝兵 カオスブレイカー・デリュージ》
Gユニット
クラン:リンクジョーカー 種族:サイバードラゴン
グレード:4 パワー:+15000 クリティカル:1 シールド:なし
効果:【超越】 - ストライドステップ - [あなたの手札からグレードの合計が3以上になるように1枚以上選び、捨てる] 裏のこのカードを(V)に【超越】する。
起【V】【ターン1回】【GB(3)】:[【SB(1)】,あなたの、Gゾーンから裏のカードを1枚選び、表にし、手札から1枚選び、捨てる] あなたの「カオス」を含むハーツカードがあるなら、相手は自分の手札から2枚選び、別々の(R)に呪縛カードとして置く。さらに、相手のダメージゾーンが4枚以下なら、あなたは相手の呪縛カードを1枚選び、相手はそのカードを自分のダメージゾーンに裏で置く。
「この世界に、救いの方舟は現れない。」
「クライシス」と同じ弾に登場するカードであり、「カオスブレイカー」の未来の姿として遂に登場したGユニット。
レアリティは最高ランクのGR。
最高レアリティに相応しく、凄まじく狂ったパワーカードである。
GB3、加えてハーツが「カオス」専用だが、ほぼカオスの特権と化した手札からの強制呪縛を2枚行うことが可能。
手札からの呪縛であるため、よほど相手の手札が枯渇しているか、呪縛カードが全面に広がっていなければ確実に撃つことが可能。
リアガードサークルは相手が選ぶものの、手札2枚を奪われる形となる。相手リアガードが全面埋まっているなら上書き呪縛もさせることが可能。これだけの効果をたったのソウル1枚+手札1枚で実現できるのだから、軽いという他ない。
このコストで先述の「クローズ」を捨てれば、効果処理終了後さらに相手の手札を追加で1枚もぎとれるため、相手の防御札の突破が容易になる。
さらに追加効果として、相手のダメージゾーンが4以下ならば呪縛カードを1枚裏でダメージゾーンに叩き込むことが可能。ダメージゾーンに裏で置く除去は、ダメージトリガーが使えず、エンジェルフェザー以外での再利用が望めず、カウンターコストも稼げない最強の除去であり、このカードが登場するまでは、ディメンジョンポリスに存在する達成が非現実的な《超宇宙勇機 エクスファルコン》以来となる。
多少の制約こそあるが、同カードより明らかにコストも条件も軽い。
さすがに効果だけで相手を倒すことはできないが、除去が発生した上にダメージを増やされると、不利なダメージ差になってもすぐ追いつくことが可能となっている。
速攻環境相手ならば、普通のリンクジョーカーだと「遅い」と言われること確実なこのカードだが、早期からの呪縛が狙えるカオスでは、速攻相手でも呪縛により攻撃を止めることができる=GB3に到達しやすいため、大きな活躍が見込める。
メディアミックスにおける活躍
リンクジョーカー編
「聖も邪も粉砕せし雄叫び。光も闇も切り裂く牙。すべてがひれ伏す絶対竜!
ブレイクライド! 《星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン》!」
通算147話、アニメ「リンクジョーカー編」の後半で、ファーストリバースファイターとして洗脳されてしまった櫂トシキの切り札として登場。
《星輝兵 インフィニットゼロ・ドラゴン》からブレイクライドする形で使用し、効果をフル活用。かつて櫂の使っていたデッキで挑んできた三和タイシを返り討ちにした。
通算154話では先導アイチとの直接対決で使用。アイチも空いたサークルを張り替えて連続攻撃を行うなど、呪縛状態でも動けるようにしていた。
だが、アイチにとっては絶対に負けられない戦いにも関わらず、アイチはこの戦いで櫂のカオスブレイカーに届かず敗北してしまう。
……実は、オープニングがこのカードに差し替えられたにも関わらず、カードとしての出番はこの2戦だけで一旦終了。櫂は以後、かげろうの“Я”ユニットを使用することとなる。
その後、完全開放が間近となった黒輪のゲートを通して、指揮官級のこのユニットがクレイから地球に顕現しかける。
が、指揮官であるがためか、その場から動くことなく、ゲート崩壊と共に消え失せてしまった。
「レギオンメイト編」では、今度はリンクジョーカーの残滓に支配されたアイチがサブとして採用。
通算187話の「先導アイチvsフィリップ・ネーヴ」戦においてリアガードとしてコールされ、アタッカーとしての役目を果たした。
―――と、ここで大きな爪痕を残した「カオスブレイカー」だが。
大きく時間が経ち、シリーズも変わったある時、アニメ第8期「カードファイト!!ヴァンガードG NEXT」にて転機が訪れることとなる。
ヴァンガードG
数百年前、惑星クレイで起きた異星からの侵略事件「星輝大戦(インベイション・グレートウォー)」。その侵略者“リンクジョーカー”の先兵「星輝兵(スターベイダー)」前線指揮官の1人が、この「カオスブレイカー・ドラゴン」である。異質な力「呪縛(ロック)」、「Я(リバース)」を打ち破ったクレイの戦士たちに敗れ、手を引いたかに見えた“リンクジョーカー”。しかしそうではなかった。「星輝兵」の残党は、クレイが観測できる宇宙に漂い、機会を窺っていたのである。そして、唯一生存した指揮官として残党を束ねていたカオスブレイカーは、どこからかプロジェクト「時空間憑依(ディファレントワールド・ライド)」の存在を知る。「いいことを思いついた」とでも言いたそうな顔で、彼は数百年前と同じように口角を上げた。「メサイア」の加護が無ければ惑星「E」への転送はできない。だが、彼を知る者なら誰もが口を揃えて言うだろう。「それでも、奴ならやりかねない」と。
この設定の通り、「カオスブレイカー」は魂の牢獄「レリクス」の勢力に取り入り、惑星「E」=アニメ世界の地球に「時空間憑依(ディファレント・ワールド・ライド)」することで、再び地球に君臨してしまう。
元々「カオスブレイカー」は、惑星クレイにおいて多くの指揮官を“Я”により洗脳し、自身の手駒にしていた実績がある。
そんな彼が地球に現れてしまったことで、地球は水面下で危機的状態に陥った。
「レリクス」の手駒となり、先に「時空間強制憑依(ディファレント・ワールド・ライド・イリーガル)」を果たした《忍竜 シラヌイ》の手引きにより、作中の登場人物「星崎ノア(CV:喜多村英梨)」の身体を奪い取り、自身の肉体とする。
その後、ノアのふりをして新導クロノと接触。その時に一度敗北するが、これが意図的であったかは不明。
敗北後、ノアの元々のチームメイトをボロボロに貶し、チームを破壊することで自由を得る。
その後はシラヌイに代わり、世界を廻りながら「時空間強制憑依」により、レリクス側の人材に若水ソウスケを始めとした人間の身体を次々乗っ取らせていき、6人の使徒を集めることに成功した。
ただし、《覇道竜 クラレットソード・ドラゴン・リヴォルト》に神崎ユウイチロウを乗っ取らせることだけは失敗してしまった。
その後、第9期「カードファイト!!ヴァンガードG Z」1話から早速大暴れ。
クロノの前に現れ、彼にファイトを申し込むが、ノアを取り戻そうとするクロノに幻の希望を見せて煽り、最後にそれを破壊するというファンサービス道化の愉悦を炸裂させながらクロノを下す。
目論見通りクロノを魂の牢獄“レリクス”に叩き込むカオスブレイカーだった。不確定要素が混ざりこそしたが、特に問題なく早尾アンリ以外の「ギーゼの器」候補を収集に成功。
なお、同作において「スタンドアップ・Z・ヴァンガード!」というZ族ギーゼの使徒共通の開始時の掛け声を披露した初の人物(?)となる。
その後は趣味の愉悦を試みながら、器として最も近いとみられていた新導クロノを確保するために準備を着々と進めていく……と思いきや、人質として目をつけていた東海林カズマが、恐らく「ルアード」との繋がりのためか、ギーゼにより器としての利用が可能だと判明。その時のファイトで初めて、自身の持つゼロスドラゴン《星葬のゼロスドラゴン スターク》を披露し、カズマを破り彼の精神を封殺、肉体をギーゼの器に仕立て上げた。
北米支部のゼロスドラゴン争奪戦においては、因縁のある櫂トシキと先導アイチを誘導し、2vs1の不利なファイトを自ら申し出る。そのタイミングから、世界に異常が発生しはじめる。
そのファイトにて敗れ、ノアの身体から追放されるものの、霊体となった自らの魂を使って、時空の狭間に存在するレリクスを再起動。これにより本来のカオスブレイカー自体は完全に消滅することになるが……実はカオスブレイカーはクローンを惑星クレイに遺し、未だ健在であった。
ディフライダーの声優は器とユニットで同じ声優を用いているため、本作の「カオスブレイカー」役も喜多村英梨が演じる。ノアの内面においてカオスブレイカーとノアが会話していた際も一人二役。
また、肉体を追い出され霊体となった際は声に加工が入っている。
惑星クレイ物語
カオスブレイカーの意識が地球に存在する間、実は長年の潜伏の目的だった研究成果「自身のクローン」が動き始め、ディフライドの解けた《邪神司教 ガスティール》を闇討ち。ガスティールからギーゼ復活の主導権を奪い、ガスティールの復活能力を一部コピーすることに成功。ガスティールの用意していた「ルアード」という器を使い、ギーゼの利用を進める。この描写こそが、カズマがギーゼの器になった原因の考察材料だと思われる。
そして研究の果て、「望む未来以外の全ての未来を破壊する」という結論を行使することができるようになり、未来を冒涜する禍々しい力を以て、《クロノジェット・ドラゴン》たちの前に立ちはだかる。
当初は三体を前にして、決定打のない状況にまで追い込んでいたが、そこに伝説の戦士《ブラスター・ブレード・エクシード》と、伝説の大君主《ドラゴニック・オーバーロード “The Destiny”》が現れ……。
なお、このカオスブレイカーのクローンが変化した成れの果ての姿が《星輝兵 カオスブレイカー・クライシス》や《星輝兵 カオスブレイカー・クローズ》である。カオスブレイカーは、先述の通り自身の望む未来以外の全ての未来を破壊することでより強力な力を手に入れたのである。
その他
再録時のフレイバーテキストの「フヒャハハハ!」という哄笑は、かつて提供されていたソーシャルゲーム「惑星大戦」にてカオスブレイカーが放っていた台詞である。公式設定として逆輸入を果たした。
アニメ「GZ」13話でもそれっぽい哄笑が放たれている。
関連動画
関連項目
- カードファイト!! ヴァンガード
- カードファイト!!ヴァンガードG / カードファイト!!ヴァンガードG NEXT / カードファイト!!ヴァンガードG Z
- 喜多村英梨 - 「GNEXT」以降の担当声優
- リンクジョーカー
- リバース(カードファイト!! ヴァンガード)
- 星輝兵 “Ω” グレンディオス - 設定ではカオスブレイカーが製造した兵器。
- 伴星の星輝兵 フォトン - 制作への関与が示唆されている。
- 櫂トシキ - 初代使用者。リバースファイターとしての洗脳が解けて数年後、カオスブレイカーを追うことになる。
- 先導アイチ - 二代目使用者。
- 神崎ユウイチロウ - 時空間強制憑依の手引きをしたが、彼の精神力により阻まれてしまう。
- 新導クロノ ← 「かわいいなぁ、お前は……」
- 東海林カズマ ← 「お前がギーゼ様の器になるんだよ!」
- ギーゼの使徒(時空間憑依者)
- ゼロスドラゴン - 《星葬のゼロスドラゴン スターク》をカードとして使用。
- カードファイト!! ヴァンガードのユニット一覧
- ファンサービス
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