ロカ(ダイの大冒険)とは、ダイの大冒険、およびそのスピンオフ作品、勇者アバンと獄炎の魔王に登場するキャラクターである。
概要
物語の開始時点では既に故人となっている。マァムの父であり、生前はカール王国騎士団の団長を務めていた。そして、アバンたち勇者一行の一人でもあった。
真面目で明るい性格の持ち主。仲間のためなら盾になることも辞さない。大切な者には自分の弱みを見せられない不器用さもあるが、それが前述の性格の良さと合わさり、かえって他者の気を引き、彼のことを放っておけない気持ちにさせている。
その人柄の良さはレイラやマトリフがアバンのパーティに加わるきっかけを作り、そのことについてアバンも「みんな私よりロカの方に引き寄せられている感ありますよねえ」とこぼしている。
能力
基本的には肉体や剣術を用いて戦う。どちらかといえば肉弾戦の方が得意だと自ら言うほどの怪力で、大岩を持ち上げ、敵を振り回して武器代わりにすることもある。タフさに関しても抜きんでており、相手の攻撃を何度も喰らってもひるむことなく戦い、時には囮役として敵の注意をひきつけることもできる（要するにクロコダインと同じタンク役）。
技
豪破一刀
カール騎士団に伝わる伝統の剣技。相手の攻撃を見極めた後斬りつけるカウンター技で、硬い外殻を持つ敵やメラゾーマの炎すら斬ることも可能である。アバンと旅立って間もない頃、ロカはこの技を使うことができなかったが、レイラからピオラをかけてもらうことで、すばやさが上昇し、敵の攻撃を見極められるようになり、使用可能となる。後にピオラ無しでも豪破一刀を使用できるようになった。
人間関係
アバン
ダイたちの師匠であり、かつて勇者としてハドラーを打倒した男。ロカとは親友同士である。ロカとはアバンがカール騎士団に入団したころからの付き合いで、自分の能力を隠すために他人とは距離をとっていたアバンにロカが強引に絡み続けた結果、現在の関係になっている。自身の実力を隠していたころは武術がろくにできない、公式行事にも参加しないという落ちこぼれの振りをし続けていたためロカからはそのことをよくとがめられていた。他人に対し心を閉ざしがちだったアバンにとってロカは数少ない頼れる存在であり、ロカが侮辱されたときや傷つけられたときは怒りをあらわにしている。
レイラ
ロカの妻で、マァムの母。ロカたちとはネイル村を訪れた際に初めて出会う。ロカと接していくうちに彼の人柄に惹かれ、強がりで無理をしがちなロカのことを放っておけずアバンたちのパーティに加わることを決める。ロカもレイラもお互い好意を抱いていたが、当初は自分が想い人に想われていると微塵も思っておらず互いにすれ違っていた。しかし、サババでの魔王軍との戦いの後、ロカの真意に気付いたレイラが想いの内をロカに打ち明けたことで関係が進展した。
ちなみに、アバンたちとの旅の途中でレイラはロカの子、後のマァムを身ごもるのだが、勇者アバンと獄炎の魔王の連載が始まる前のロカは一部の読者から「魔王打倒の旅の途中、レイラとうっかり子作りをしてレイラと共に戦線を離脱せざるを得なくなってしまった男」という扱いを受けていた。その後、勇者アバンと獄炎の魔王でレイラがセクシーでかなり積極的な女性であったと判明したため、「あんな女性が常に傍にいたら仕方がない」という理由で若干の名誉の回復がなされている。
マトリフ
「大魔道士」を自称する老人。ヨミカイン図書館のトラップブックに囚われていた際、ロカを利用してトラップブックを解除しようとしたのがロカとの付き合いの始まりである。ロカを利用したのは、彼が一番利用しやすいから、という理由もあったが、ロカが若い頃の自分を見ているようで放っておけなかったということもあった。その後、ロカのことを放っておけないという理由でアバンたちのパーティに加わる。ロカにとってマトリフは自分を対等に見てくれる存在であり、気負うことなく付きあえる親友同士といえる。
関連項目
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