DRAGON QUEST ダイの大冒険 -勇者アバンと獄炎の魔王-とは、DRAGON QUEST -ダイの大冒険-のスピンオフ作品である。
概要
週刊少年ジャンプで連載していた「ダイの大冒険」のスピンオフ作品。
本編では断片的にしか語られなかった、アバンが勇者として魔王ハドラーと戦っていた頃の時代が描かれている。
現在はVジャンプとジャンププラスの両方で連載中。2023年9月時点で既刊8巻。
主な登場キャラクター
勇者一行
- アバン(アバン=デ=ジニュアール3世)
- 本作の主人公。学者の家系のジニュアール家出身であり、知識は豊富。カール王国騎士団の一員であるが、武術がまったくできず、普段は国の公式行事をよくサボり、周囲からは不真面目な人物とみなされていた。しかし、実際は自分の能力を隠すための演技で、カール王国に魔王ハドラーが攻めてきたときは持ち前の知識と呪文や武術、そして、仲間を傷つけられた怒りを爆発させたことによって辛くもハドラーを撃退した。同時にハドラーにはまだ及ばないと判断し、勇者として修行の旅に出ることになる。
- ロカ
- 剣士。カール騎士団の団長。明るく、かつ仲間想いの好漢で、自ら仲間の盾となることをいとわない。アバンのハドラーを撃退した一撃に希望を見出し、アバンの旅に同行する。大岩を持ち上げるほどの凄まじい怪力の持ち主。敵の攻撃を受け続けるいわゆるタンクとしての役割を担うこともある。
- レイラ
- ネイル村の僧侶で、神父アリアムの娘。包容力にあふれる優しい女性。ネイル村の近くの魔物の森を通り負傷したアバンとロカに出会い、後にロカの人柄に惹かれ旅に同行することを決める。ベホイミやバギマなどの呪文に長けており、破廉恥な盗賊の姿になると、素早い動きで短剣を振るう戦闘スタイルとなる。
- マトリフ
- 「悪党」、「大魔道士」を自称する老人。スケベを絵にかいたような男で、綺麗な女性を見るとすぐに手が出る(仲間のレイラからは軽くあしらわれているが)。一方で、情に厚いところもあり、ロカと出会った頃は彼のことを利用しつつも、仲間の力になれず悩んでいる彼のことを気にかけていた。ヨミカイン魔導図書館の罠の本(トラップブック)に囚われ続けていたが、ロカたちによって解放された。その後、ロカのことを放っておけない、という理由でアバンたちの旅に同行する。「大魔導士」を名乗るだけはあり、ベタンやルーラなど多彩な呪文を使える。また、冷静に状況を判断し、敵を罠にはめたり脱出の手段を用意しておいたりする策士でもある。
魔王軍
- ハドラー
- 魔王。多くの魔物を率い、数々の国を滅ぼし世界をわがものにしようとたくらんでいる。フローラ姫を拉致するためにカール王国に乗り込むもアバンに撃退されて以降、彼に興味を持つ。
- キギロ
- 魔王軍幹部。数百年に一度生まれるという亜人面樹で、自身の根を自在に変化させたり、高温の樹液を放ったりして攻撃する。謙遜するような素ぶりをするが、非常に功名心が高く、また、弱者をいたぶることが好きな性格である。
- ガンガディア
- 魔王軍幹部。非常にガタイが良い反面、普段は落ち着き知的さを感じさせる。トロル族の異端児で、豊富な知識と高い知能を持ち合わせ、呪文の扱いにもたけている。また、怪力のロカを上回るパワーもある。自分が粗暴なトロル族の一人であることにコンプレックスを抱いており、それを刺激されると普段の冷静さとは打って変わり激高する。
- ブラス
- 魔王軍幹部。鬼面道士で、魔王の邪気にあてられ破壊の衝動に目覚めている。名前は魔王から授かった。魔王からは魔物たちの訓練を任され、南の孤島デルムリン島にいる。
- バルトス
- 魔王軍幹部。ハドラーによって生み出された不死系のモンスターで「地獄の騎士」と称されるほどの剣士。魔王軍の本拠地「地底魔城」の防衛の任にあたっている。生前の騎士道精神が残っているらしく、正々堂々とした戦いを好む。人間の捨て子(ヒュンケル)を拾い育てている。
- グランナード
- 地底魔城におけるアバン一行と魔王軍の最終決戦の際、ハドラーが急遽禁呪法によって生み出した岩の魔物。同じ禁呪法によって生み出されたバルトスとは異なり下劣で品の無い性格が目立つ。周囲の岩石と一体化し、また自在に操る力を持っている。
その他オリジナルキャラクター
- オトギリ姫
- ウルス湾の海底宮殿の主である人魚。強い夫を求めて村に魔物をけしかけ、魔物を倒した男を拉致し続けている。攻防一体の水流の幕を操る「スプラッシュベール」という技を持つ。その正体は…
- カノン
- 強さを追い求める人々が住まう隠れ里「ギュータ」の現頭首。世界最高の賢者バルゴートの娘で、老いてながらも呪文と格闘術を両立している。マトリフの素行の悪さに悪態をつきながらも彼の事が忘れられない模様。
- フューレ
- 幽霊型の魔物達による強奪集団「幽霊騎士団(ゴーストナイツ)」の切り込み隊長であるヘルゴーストの亜種。刃に毒を塗った暗殺剣とあらゆる呪文を跳ね返す暗黒のマントを装備している。
- ドルディウス
- 幽霊騎士団団長である暗黒の騎士。戦いこそが彼にとっての存在意義。
その他原作キャラクター
- フローラ
- カール王国の姫。病床に伏せる父に代わり、王国のトップとして魔王軍に立ち向かっている。アバンをカール騎士団に誘ったのは彼女である。
- ブロキーナ
- ロモスに住み、武術の神と呼ばれている男。当初は山小屋で隠居生活を送り、魔物が人を襲わないよう餌付けしていた。彼の何気ない助言がアバンが大地斬を編み出すきっかけとなる。
- ザボエラ
- 後の新生魔王軍・妖魔師団長。本作では在野の身であり、その能力を見込まれてハドラーから何度かスカウトを受けていた。その後、ハドラーに改造モンスター「あくまのおおめだま」を提供する。
- ザムザ
- ザボエラの息子。父と共に在野の身であり、上述した「あくまのおおめだま」は彼が開発したものだが、開発の成果と手柄を父に横取りされてしまっている。また、この頃から既に超魔生物学の研究を進めていたようだ。
- 謎の男
- 魔界の神を名乗る者と共に死の大地に潜んでいた男。ハドラーの凍結解除の手がかりを掴めなかったガンガディアに密かに助け舟を出す。
- クロコダイン
- 後の新生魔王軍・百獣魔団長で、この頃から魔物達の知名度があった。ザボエラの依頼を受け、凍れる時間の秘法で凍結したハドラーを救出した。
関連リンク
関連項目
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